2015年1月21日 (水)

ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)

昨夜も良く晴れていて星空が綺麗でした。ラブジョイ彗星が天頂付近にあるので再び撮影しました。

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彗星はプレアデス星団(すばる)から遠ざかり始めていてツーショットで撮ろうとすると100mmの望遠レンズでは画角いっぱいになってしまいました。先日掲載した17日の写真と見比べると3日間でかなり北へ移動していることが分かります。

Lovejoy_1220

ラブジョイ彗星の尾はかなり長く伸びています。この写真は200mmの望遠レンズで撮影しましたが淡い尾の終端は画角に入りきらないほどです。尾も数本に分かれていて複雑な形状をしています。

昨夜が新月だったので今日,明日以降は月明かりで撮影は難しくなります。彗星本体は明るいので写ると思いますが淡い尾は絶望的でしょう。
次に撮影できるのは2月中旬過ぎですが、その頃になるとラブジョイ彗星はかなり太陽から遠ざかって暗くなるのでやはり撮影は難しくなります。

今回は夕食後直ぐに撮影できる位置と時間帯だったので撮影は楽でした。久しぶりに明るい彗星を撮影できて良かったです。

2015年1月17日 (土)

プレアデス星団とラブジョイ彗星

今夜、プレアデス星団(M45)とラブジョイ彗星(C/2014 Q2)が8度まで接近しました。低気圧が通過した後の強風とマイナス3度の寒さの中でしたがとても珍しい現象なので写真撮影に挑戦しました。風が吹き込まないドームの有りがたさを実感しました。

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100mmの望遠レンズを使って6分間の露出で、ISO感度は1600に設定しました。ラブジョイ彗星の尾が予想よりも長く伸びていたので驚きました。

滅多に撮れない構図の写真なので興奮しています。取りあえず簡単な処理だけを施した写真を掲載します。

2014年2月26日 (水)

月と金星のランデブー

今朝未明に月齢26の月とマイナス4.6等の金星が並んで輝いていました。下の写真は日の出前の5時50分に撮影しましたが快晴の青空に映えて綺麗に見えました。

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次の写真は未だ薄明が始まる前の5時10分に望遠レンズで撮影したものです。

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月の右側が薄っすらと丸く見えるのは地球照という現象で、地球で反射された太陽光で月面が照らされているのです。

2014年1月29日 (水)

月齢27の月が金星に接近

今朝、月齢27の細い月が明けの明星・金星に接近しました。

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もう少し暗いうちに撮影したかったのですが寝坊してしまって太陽が昇る直前になってしまいました。でも構図的にはこれくらいが良かったのかも...

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三脚をセットする時間の余裕が無かったのでコンデジの手持ち撮影です。手振れが心配でしたが何とか上手く写ってくれました

2013年11月 5日 (火)

アイソン彗星を撮影しました

今朝は午前2時半から5時まで太陽に接近中のアイソン彗星を撮影しました。
東の空の低空に見えるので日の出までの僅かな時間が勝負です。睡眠時間3時間なので眠いです

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彗星の尾がだいぶ長く伸びてきましたが光度は予想よりも2~3等暗いので肉眼で観るのは難しいです。最接近の月末までにどれくらい明るくなるか期待と不安が入り混じって複雑な気持ちです

Comet_ison

彗星を拡大して色を反転しています。この方が尾が分かり易いです。バックの恒星が点像より少し伸びて写っているのは彗星の核を基準にオートガイドしたからで、7分露出の間にアイソン彗星がこの分だけ移動したことを示しています。

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ラブジョイ彗星は子犬座プロキオンの近くで青白い光を放っています。5等級まで明るくなったので肉眼でも見えますが双眼鏡があれば確実です。
明るくて写しやすいのでアイソン彗星が昇ってくるまでの時間待ちで撮影しました。

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プレアデス星団(M45,日本名スバル)です。夜10時ごろに真上近くに見えます。レンズのピント合わせで撮影したので暫定的に画像処理してみました。5分露出の写真を6枚合成したので30分露出と同じ写りになっています。肉眼では見えませんが青白い若い星たちが薄いベールに包まれていて神秘的ですね。

レンズ:ボーグ101ED + RD + LPS-P2フィルター (焦点距離 540mm,F/5.4)
カメラ:キャノンEOS-X2 IR改造
ISO:1600

2013年10月17日 (木)

彗星が三つ見えています

夜明け前の東の空に彗星が3つ見えています。昨夜は台風一過で風が強かったのですが快晴で透明度も高かったので朝5時まで写真を撮っていました。

C_2013_r1

ラヴジョイ彗星(C/2013 R1)
9月7日にオリオン座と一角獣座の境界付近で発見された彗星で地球に6000万Kmまで接近すると言われていますが、最も明るくなっても6等級程度なので肉眼で見えるような大彗星ではありません。青白い光を放っていて今朝の明るさは7.7等級でした。

C_002p

エンケ彗星(002P)
約3.3年の周期で太陽の周りを回っている彗星です。青白くて非常に淡いコマが広がっています。最も明るいときは7等級態度になりますが、今朝の明るさは9.9等級でした。

C_2012_s1

アイソン彗星(C/2012 S1)
いよいよ世紀の大彗星の呼び声が高いアイソン彗星の太陽接近が迫ってきました。明るさは予想より若干暗いようですが、既に火星の軌道の内側に入ってきてアマチュアにも観測できるようになりました。発見当初は太陽に再接近する頃にはマイナス13等級になると期待されていましたが、最近の観測値に基づく予想ではマイナス6等級止まりとも言われています。
今朝の写真でも尾が伸びている様子が分かりますが、これから徐々に見栄えのある姿を見せてくれることでしょう。今朝の明るさは8.4等級でした。

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今朝のアイソン彗星(左中央)と火星(中央下)の位置関係です。火星の近くには獅子座のレグルスがあるのですがフレームの外でした。

共通撮影データ (撮影時刻は省略);
光学系:Boag 101ED + 0.8xRD + LPS-P2フィルター (焦点距離:540mm,F/5.4)
カメラ:Canon EOS X2 (赤外改造)
赤道儀:Meade LX200-GPS
オートガイド:Meade DSI-2 + PHD Guiding
露出時間:300秒 (ISO-1600,JPEG 1枚)

2013年9月30日 (月)

いるか座新星 2013

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8月14日に山形県の板垣公一さんによって発見された”いるか座新星 2013”は発見時の6.8等から二日後の16日には極大光度4.4等まで明るくなって肉眼でも見えるようになりました。青白く明るく輝いていた新星は、その後、徐々に減光すると共に色も赤っぽく変化しています。現在は8等前後まで暗くなったので双眼鏡を使わないと見えなくなりましたが写真には良く写ります。

9月はなかなか大泉に来ることが出来なかったので撮影チャンスを逃していましたが、昨夜ようやく撮影することが出来ました。()内の数字は周辺の星の等級を示しています。
右下に写っている惑星状星雲はNGC6905(12.0等)です。

撮影データ
2013年9月29日 20時01分:37秒~
望遠鏡:BORG 101ED + 0.8xRD + LPS-P2フィルター (合成f=540mm,F/5.4)
カメラ:Canon EOS Kiss X2(赤外改造)
ISO 800,露出 201秒

2013年9月19日 (木)

今年は満月でした

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今日は旧暦の8月15日ですから中秋の名月を愛でる日です。

今年は運よく満月になりましたが、中秋の名月が必ずしも満月になるとは限りません。次回に旧暦の8月15日が満月になるのは8年先の2021年です
TVで放映していましたが今夜は晴天なので各地でお月見会が開催されているようです。

写真撮影用の機材は大泉に置いてあるので今回は観望用の望遠鏡で写真を撮りました。満月の正確な時刻は20時13分ですが、ベランダからの眺望に制約があるので19時50分に撮影しました。大きく拡大してみると完全な真ん丸ではありません

望遠鏡:Kenko New KDS 63-540mm
カメラ:Canon EOS 40D
ISO:800
露出:1/800秒 シャッター優先AE

2012年12月14日 (金)

双子座流星群を撮影

昨日の深夜から今朝の未明にかけて双子座流星群が観られました。この流星群は毎年出現数が安定していて、しかも放射点がある双子座は夜半に天頂を通過します。今年は13日が新月だったので一晩中月明かりが皆無という願っても無い好条件に恵まれました。

自分は昨夜の9時半から肉眼観測と写真撮影を始めましたが、氷点下6度の厳寒の中で深夜2時半までの5時間に100個を超える流れ星を確認できました
カメラは星を自動で追尾する赤道儀という架台にセットして露出時間と撮影枚数はタイマーコントローラーを使いました。写真はカメラ任せなのでこの方法なら肉眼でもジックリ観測できます。
広角レンズを使って5時間の間に97枚撮影しましたが、運良くその中の9枚に流れ星が写っていました。なにせ流れ星がカメラが向いている前を流れてくれないと写らないので運任せです。とりあえず速報として3枚の写真を掲載します。

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オリオン座に突き刺さる流れ星(120秒露出)
オリオン座の左の白い帯は天の川で、その中にバラ星雲が写っています

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大犬座のシリウスをかすめる流れ星(120秒露出)

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子犬座のプロキオンをかすめる流れ星(54秒露出)
撮影できた中で一番明るい流れ星でしたがカメラが振れてしまったのが残念です

共通データ
カメラ:Canon Eos Digital(IR改造),ISO 1600,JPEG
レンズ:Canon Zoom EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM (20mm,F4)

最近のデジタルカメラはISOが25600まで設定できるので、明るいF2レンズと組み合わせればもっと暗い流れ星も撮影できたと思います。

2012年10月 1日 (月)

中秋の名月+1日

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今年の中秋の名月は昨夜でしたが、生憎台風17号が関東を直撃したため観ることが出来なくて残念でした。しかし台風一過の今夜は一転して快晴になったので1日遅れで月を撮影してみました。

デジタル一眼レフカメラに焦点距離540mmの望遠レンズ取り付けて手持ちで撮影したのでピント合わせが難しくて少し甘くなったと思います。手ブレしないようにISO感度を800,シャッタースピードを1/1000秒に設定しました。

デジカメは直ぐに結果が分かるので数枚撮ったものから一番良さそうな写真を選んで掲載します。既に右側が欠け始めていますが中秋の名月の雰囲気だけでも味わって下さい。